人材活躍アートセラピストの阪本眞基子です。
悲報が続き、胸が苦しくなるような思いでいましたが、昨日、ドラえもん展に行って、夢や希望や生きることの大切さを改めて感じたので、ちょっとみなさまにも共有しますね。
THE ドラえもん展 OKAYAMA 2022 | KSB瀬戸内海放送

THEドラえもん展 OKAYAMA2022 メッセージ
「あなたのドラえもんをつくってください。」
国内外で活躍する28組のアーティストたちに、こんなお願いをしました。
1970年の誕生以来、日本中に夢を届けてきたドラえもん。
みなさんの心の中にも、思い出のドラえもんや、
いつでもそばで優しく助けてくれるドラえもんの姿が、
刻まれているのではないでしょうか。変わりゆくこの時代の中で、アーティストたちに「あなたのドラえもん」を
表現してもらったら、どんな世界が生まれるだろう。
何を願い、未来へ何を伝えてくれるだろう。2002年の「THE ドラえもん展」から20年。
この展覧会のために、様々な発想や技法によって
生み出された新たな作品をお届けします。2022年 OKAYAMA。ドラえもんが、またあなたのそばに。
ドラえもんと一緒に大きくなった人たち
「あなたの好きなドラえもんを作ってください」という言葉の通りに、28組のアーティストがその人たちらしい視点、観点からドラえもんをテーマにした作品を作っています。
懐かしさと共に日常の中にあふれている温かい気持ちやちょっとした発見に胸をときめかせたこと、まだ見えない物への不安と憧れが入り交じるような思い、ドラえもんやのび太君を通して疑似体験していた仲間との絆や大冒険。
自分の成長の記憶がいろいろな作品と重なります。
そして、「ドラえもんがいてくれたらと、今日も思う。」この言葉で展示が終わります。
そう、みんなドラえもんと一緒に大きくなってきたのです。
心のどこかでドラえもんのひみつの道具に勇気をもらって課題や困難と立ち向かいながら大人になりました。
どの作品も心に染みるようで、いろいろな思いを沸き立たせてくれましたが、山口晃さんの「ノー・アイテム・デー」と奈良美智さんの「依然としてジャイアンにリボンをとられたままのドラミちゃん」が心に強く残りました。
ご興味のおありの方はこちらをご参考に:
山口晃が向き合う『ドラえもん』の原画たち。「これぞ名人芸」|美術手帖 (bijutsutecho.com)
【ドラえもん展】奈良美智さんの「依然としてジャイアンにリボンをとられたままのドラミちゃん」 (burart.jp)
アーティストの作品から
山口晃さんの作品ではのび太君が自分の死について考えています。
奈良美智さんの作品ではジャイアンにリボンを取られてちょっと涙をためているドラミちゃんですが、イラストでは傷だらけになったドラミちゃんが描かれています。
「あんなこといいな、できたらいいな」という明るいイメージとは違った、大人になる過程で誰もが経験する現実との向き合い方や受け止め方に触れたような気がしました。
私は、アートセラピストとして色や形から心の状態を読み取りますが、こういう時は、対話型鑑賞のファシリテーターとして、作品と向き合うようにしています。
ちょうど近くにいた親子がドラミちゃんの作品を観て、涙に気づきました。
そして、小さく突き出た牙にも気づきます。
その理由について、話しています。
幼稚園くらいの女の子とお父さんの会話です。
こういうことが自然に行われるのは、ドラえもんやドラミちゃんがとても身近な存在で誰もが知っている人(猫型ロボット)というのもあると思うのですが、本来、アートのもつ自由で創造性豊かな世界観によるところ、でもあると思います。
アーティストがすごいのか、ドラえもんがすごいのか、とにかく新しいドラえもんワールドがそこには広がっていました。
ドラえもんやのび太君と一緒に大きくなった世代の人たちは、作品の中に当時の1シーンをみつけるたびに、その頃の自分にも出会っていたのではないかと思います。
ドラえもん展の出口を出るとき、小さな子どもたちよりもお父さんやお母さんの方が幸せそうで満足そうに私には見えました。
ドラえもん展で思うこと
ドラえもんは単なるアニメではなく、きっとみんなの親友であり、いつも励まし、勇気をくれる存在だったんですよね。
日常の何気ないことから生きることや学ぶこと成長することの大切さをいつも教えてくれました。
「人にできてきみだけにできないなんてことあるもんか。」
私はドラえもんのこの言葉が大好きです。
仕事で大きな壁にぶつかった時、心が折れそうになった時、いつもこの言葉が私に前に進む勇気をくれました。
どうか今、自分に自信をなくしてうつむきがちに過ごしている人がいたら、この言葉を思い出してください。
あなたにもきっとドラえもんはいつも微笑んでいてくれたと思います。
そして、「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。」という言葉を改めて考えています。
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