人材活躍アートセラピストの阪本眞基子です。
私は、最近、いろいろな方々とお会いする中で、思っていた以上に多くの人が副業をしていることに、正直、驚いています。
その背景には、企業そのもののあり方が変わり、個人の生活の変化も余儀なくされることへの不安が大きく影響しているように感じました。
人事担当の皆さんは、従業員満足度や従業員の意識調査などとも取り組んでいらっしゃることと思います。
今日は、株式会社電通が2021年12月に実施した「企業の変革に関する従業員意識調査」の結果をご紹介します。
電通の「企業の変革に関する従業員意識調査」の結果
全国各企業20~59歳の部長以下の従業員男女計1,000名を対象として行った調査です。
結果は、自社の変革に期待が持てる従業員は4割超、一方で約9割が「自社の変化」に対して不安を感じるとなりました。
調査結果からは、従業員の多くが自社の変革の必要性は感じているものの、変革に対する不安は大きく、経営層は自社の変革に対する従業員の期待を十分に生み出せていないという実態が浮き彫りになりました。企業の変革を促進するためには、従業員が納得するビジョンを策定し、変革に対するエンゲージメント(企業の変化に関する自分ごと化、参画)を高めていくことが必要であることも明らかになりました。
詳しい内容はhttps://kyodonewsprwire.jp/release/202204180111をご覧ください。
不安についての具体的な理由は次の通りです。
人事担当の皆さんは、この結果をどのようにご覧になったでしょうか。
日々、社員の皆さんの活躍に心を配っていらっしゃる立場としては、複雑な気持ちでこの結果をご覧いただいた人もいれば、予想通りという人もいらっしゃったかもしれませんね。
脳の機能を活用しよう
企業の変革には社員の理解が必要。これは女性管理職育成においての会社の本気で少し触れさせていただきました。
そして、今日、私がお伝えしたいのは、社員の心の状態です。
ポジティブ心理学では、「成功したから幸せになれる」のではなく、「幸せだから成功する」ことをハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)と言います。
人は幸せだと感じている時の方が、頭の働きが良く、やる気もわき、同時に複数の作業をこなすこともできたりします。
逆に、心に悩みや不安を抱えて働いている時は、集中力も低くなり仕事にもムラがでやすくなります。
ショーン・エイカー(幸福、成功、ポテンシャルなどの分野に関して世界を代表する専門家であり、ポジティブ心理学の第一人者)は、次のように話しています。
ポジティブな状態の脳はネガティブな状態の脳より31%生産性が高い。
営業においては37%も成績が上がり、医師は19%早く正確に診断することができる。
現状に対してポジティブになる、幸せな気分になる方法を見つければ、脳はより早く、理性的に動く。
そのため、私は、大きな変化を迎える役職定年世代がモチベーション高く、いきいきと活躍できるようにアートの力を活用することをお薦めしてきました。
理由は、
□役職定年世代のモチベーションがあがれば、年齢によらず誰でも力を発揮できる文化が定着し、生産性の向上につながる
□役職定年世代が水平志向やフォロワーとしての役割に適応することで、職場の活性化を図ることができる
□役職定年世代の作りたい未来が明確になれば、キャリアシフトを計画的に進めることで、健全な人員計画のもとで事業を進めることができる
などです。
みんな不安をもっている
でも、今回の結果を見て、社員の心の問題は役職定年世代に限らず、考えるべきことが多いことを知らされたように思います。
また、最近、良く耳にするエンゲージメントについても人事評価含めて、既に人事担当の皆さんは取り組んでいらっしゃることと思いますが、改めて重要性を感じました。
今、私たちは大きな変化の時代を生きています。
あるべき姿や望ましいと思われるものがどんどん変化していきます。
誰もが時代遅れにならないように、時代に取り残されないように一生懸命生きています。
そういう人たちにアートの力で自分らしく生きるお手伝いをしていきたいと思います。
人事担当の皆さん、社員の皆さんが笑顔で活躍できる企業にしていきたいですね。
研修メニュー – ビジネスにアート発想を! (moreplus-with.com)