人材活躍アートセラピストの阪本眞基子です。
部下を見定めるのに3年 上司を見定めるのに3日:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)が目にとまりました。
そういえば五月病の季節だし、先日、新入社員の1年未満の退職が加速しているという記事を読んだことも思い出しました。
人事担当の皆さんにとっては、ハラハラドキドキの毎日かもしれないですね。
上、三年にして下を知り 下、三日にして上を知る
記事の内容は、サイボクの笹崎会長が伊藤忠商事の会長だった瀬島龍三氏の言葉を思い出して書かれたものです。
上、三年にして下を知り
下、三日にして上を知る意味は文章そのままだ。上司が部下の人となりや能力を見定めるのに3年くらいかかる。ところが、部下は上司の正体を3日で見破ってしまう。そして、弱い立場にある部下は上司との向き合い方の“傾向と対策”を気づかれないように講じていくというのである。
上司と呼ばれる人たちは、この言葉にちょっとドキッとしたのではないでしょうか。
サイボクの笹崎会長は、当時、この言葉の意味を考えると共に、では、どういう上司になれば良いのかを考えたそうです。
そして、中国の古典から自分なりの答えをみつけたそうですが、それはお父様の生き様と重なるところもあったように書かれています。
リーダーの役割は、人・物・カネを預かって、世のため人のために尽くすことにある。その一方で、権力くらい人を堕落させるものはない。そこで必要となるのは、原理・原則を教えてくれる正師を持つこと。苦言や直言をしてくれる側近や心友がいること。それがかなわないとしたら、心して自己練磨に努めることが大切になる。
謙虚に学んでいる人の大方は、おだやかで姿勢や顔色が良い。心ある人は、実は黙ってそれに気がついている。そして、不思議なことに本当に困った時に、思わぬ人が無償で知恵や助け舟を出してくれる。真実一路で、凛とした生き方を貫いた創業者である父の生きざまのそばにいて、自分はそんな実体験を何回も間近で味わった。
なりたい上司は、本当は私たちの近くにいるのです。
憧れの上司
私も30年の社員人生で、こうありたいという憧れの上司、こういう人が上司だったらと思うクライアントの皆様とたくさん出会いました。
自分が管理職になった時に、その人ならどう考えるだろうか、どうしただろうかと思いながら答えを導き出していたように思います。
なぜ、その人のようになりたいと思うのかはそれぞれだと思いますが、部下が三日にして上司の見定めができるのは、職場における上司の言動によるところが大きいと思います。
そして、上司の皆さんは、時代と共に、部下が上司に求めることも変わっていることに気づくことも大切ですね。
参考までに:部下に嫌われる上司ができていない「2つのこと」(ライフハッカー[日本版]) – Yahoo!ニュース
部下のご機嫌を取る必要はありませんが、理解する必要はあります。
ドラッカーは、次のように言っています。
「知識労働者にとって必要なものは管理ではなく自立性である。知的な能力をもって貢献しようとする者には、大幅な裁量権を与えなければならない。ということは、責任と権限を与えなければならないということである」
上司としての役割
昨今、自立型社員、自立型組織という言葉をよく耳にします。
人事異動で新しいメンバーが加わり、研修を終えた新入社員がそろそろ配属され、今年の目標達成に向けて加速するにあたり、上司の皆さんは自分たちの役割を果たすためにいろいろとお考えのことと思います。
単にオペレーションの責任者というだけではなく、業務改善や効率化も図りながら部下の成長を支援するために力を尽くしていらっしゃるでしょう。
業務がスムーズに運ぶためには、社員の心とからだの健康が必要です。(アートセラピストとしてのお願いです)
そして、職場の雰囲気には上司の人となりが大きく影響すると私は思っています。
ぜひあなたの職場が、多くの人から「雰囲気の良い職場」と言われていることを願います。
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